名著『人を動かす』
「人を動かす」というと、強制的に動かすことをイメージしてしまうので、少し強い言葉のように感じます。
しかしこの本を読むと、そんな強制的なイメージとは全く逆で
人間関係をしっかり構築することの大切さが分かる本でした。
ストーリーに重ねて、読める本になっているのでとても読みやすいと感じます。
因みに私は子供に読ませるために
『13歳から分かる人を動かすカーネギー人間関係のレッスン』という書籍を購入しました。
もちろん子供と読むのにはオススメですが、
大人になっても『職場の人間関係の改善・子供との接し方の改善』に役立つ
読むべきオススメの一冊です。
人を動かすには原則が30もあるそうです。
その中でも大事な大原則は下記の3原則!
人を動かす大原則
- 批判や避難をしない
- 相手の自尊心を満たす
- 相手の立場に立って、相手の利益を考える
批判や避難をしない
どんなことにも相手の言い分がある。
まずは相手の言い分を聞くことに徹する。
傾聴力などの、スキルが有るように人の言い分をしっかり聞いた上で人間関係の土台を作る。
相手を正そうとするのではなく、自分を変える、そうすると自然に相手の行動も変わっていく。
相手の自尊心を満たす
動きたいという気持ちにさせるためには最も大事な要素
誰かが褒めてくれたり、関心をしてくれることで自分の中のやりたいという気持ちが強くなり、自然と動きたいと思えるようになる。
普段から相手のことを考えることが大切です。
相手の立場に立って、相手の利益を考える
自分の思いを一方的にぶつけてばかりでは、人を動かすことはできない。
相手の立場に立って、どうすれば相手が喜ぶかを考える。どうすれば相手の利益が得られるのか具体的に行動でイメージをさせる。
人に好かれるための6つの原則
- 純粋な関心を寄せる
- 笑顔の価値を知る
- 名前を覚える
- 聞き上手になる
- 相手の関心事を話題にする
- 心から称賛する
相手に関心を寄せて、人間関係を自ら作るということ。また、ちょっとした気遣いがあるだけで相手との関係性が良くなる
当たり前ですが、名前を覚えてもらって不快に思う人は少ないと思います。日常生活の中で少し工夫すればできそうな事が多いですね。
相手を説得するための12の原則
- 議論をしない
- 相手の間違いを指摘しない
- 自分の間違いを認める
- 有効的に話す
- 「イエス」と答えてもらえる話題から始める
- まず相手に喋らせる
- 結論は相手に出させる
- 相手のみになって感じる
- 共感を示す
- 美しい心に働きかける
- サプライズ演出する
- 競争心を刺激する。
相手を尊重することを大事にする。まずは相手と話せる環境つくりが大事。
自分のことを敵視しているような人との会話は敬遠します。
ついつい会話の流れ優位に立とうとで攻撃的になってしまっていないかを確認する必要があるかもしれません。
会話は普段期をつけていてもなかなか癖が抜けないものです。
最近では「論破する」など小学生でも(うちの子も)攻撃的になっています。
自分の子供のためにも、この本を読んでよかったと思っています。
人を成長させるための9つの原則
- まず最初に褒める
- 苦言は遠回しに伝える
- 自分からの失敗談から話す
- 命令しない
- 相手の顔を潰さない
- 小さなことでも見逃さずに称賛する
- 良い面に期待する
- 信じて励ます。
- 喜んで行動してもらう
人は誰でも認めて欲しいという欲求(承認欲求)があります。
相手の気持に働きかけることで、やる気にさせて自ら動けるようにする。
まとめ
先日、この本を読み終えて早速アウトプットをしなくてはと行動をしました。
どんな行動をしたかというと、まずは基本の3大原則に沿って行動をするように心掛けました。
私には3人の子供がいます。
もともと厳しく当たってしまうようなところが多く、人間関係は無視していたようなところがありました。
この書籍を読んで気づいたことは、
「自分の子どもであっても人間関係の構築が大切」
この書籍に書いてあることを、すべて当てはめることは難しいですが、
せめて基本3原則だけでもという思いで子供に接しました。
- 批判や避難をしない
- 相手の自尊心を満たす
- 相手の立場に立って、相手の利益を考える
まだ実践して一ヶ月ほどですが、子供との距離感が変わったのがわかります。
どんなところが変わったかと言うと
以前まではまったくなかったことですが、
子どもから私に相談をしたり、話しかけたりするようになりました。
子ども自身も、勉強にスポーツに自ら動くようになりました。
いつも私自身、自分の行動や子供との接し方を変えたいと思っていました。
すぐに怒ってしまうというのが続いていましたが、今は以前に比べて落ち着いて話を聞けるようになりました。
この本を、読む切っ掛けとなったのは子供に読ませたいという意味で購入しましたが、いざ読んでみると自分が一番勉強になっています。
人間関係は一生モノ、一冊の本から学ぶことは多いと感じました。
