- 子どもが言うことを聞かない
- 会社で部下に伝わらない
- 上司にお願いをしても伝わらない
一生懸命に伝えても、相手が思い通りに動いてくれない。そんな悩みを持っている方も多いと思います。
実は、伝え方を理解しようと思ったら、まずは『脳のメカニズム』を知る必要があります。
なぜ伝え方と脳に関わりがあるんでしょうか?
自分の話が、相手の脳ミソと「ズレ」ると動いてもらえない。
口ベタでもなぜか伝わる 東大の話し方 引用
今回、紹介するこちらの書籍で紹介されている一文です。
相手の脳との「ズレ」をうめるためにも、まずは「脳のメカニズム」を理解しましょう。
「東大の話し方」はブックレコメンドの課題本にも選ばれています。下記の記事でブックレコメンドについて紹介をしています。

「古い脳」と「新しい脳」

脳には「新しい脳」と「古い脳」があると言われています。
それぞれの脳には役割があります。
新しい脳・・・理性をコントロールする
人が言葉で会話したり、複雑なことを理解できるのは新しい脳のおかげです。またつじつまを合わせる特徴をもつとも言われています。
ダイエットをしたい人が、自分を正当化するために、「ダイエットは明日から、今日は食べても大丈夫!」というようにつじつまを合わせる。
古い脳・・・本能をつかさどる
例えば、隣に人が座って落ち着かないのは、身の安全を守ろうと古い脳が本能で働くからです。これは不利益やリスクに備えて本能が警戒モードに入るからです。
「部長、提案があります。」と急に言われると、なにか自分によくない指摘や提案があるかもしれないと身構えてしまいます。
人が「NO」と断るときの頭の中

相手に伝えて「NO」と断られる時に、どんなことが頭の中に起きているかというと、
①相手の古い脳に警戒されブロックされる
②相手の新しい脳に「NO」を正当化されている
このどちらかが相手の頭の中にあります。
相手がの頭の中が「NO」の状態になってからだと、なかなかこちらの思うどおりに動いてもらえません。
そのため、「YES」の理由を先に作ることが大事になります。
YESの理由を先に作ろう

断られてから話を聞いてもらったり、動いてもらうのは本当に難しいことです。
なぜかというと一度警戒されてしまうと、そのあとにいくら良いことを伝えても覆すことはなかなか出来ないからです。
そのため、「断られる前」が重要です。
例えば、営業の現場でのこんな一例があります。
すでに他社さんにお願いをされているかもしれませんが、もしそうならむしろちょうどよかったです。
口ベタでもなぜか伝わる 東大の話し方 引用
営業されていると思うと、お客様の立場から言うと「売り込まれたくない」と古い脳が警戒モードに入ります。
そこで、「すでに他社さんにお願いされているかもしれませんが」と伝えることで、お客様の警戒をゆるませることができ、「NO」をかわすことができるようになります。
記事のまとめ
「古い脳」と「新しい脳」のしくみを理解することで、古い脳の警戒モードの地雷を踏まないように話をする。また、相手が新しい脳に流されないようにする。
伝え方の中で、この脳のしくみを理解した上で「YES」の理由を先に作り出す話し方ができれば「人に動いてもらえる」きっかけを作ることができるようになります。

とはいえ・・・この「YES」をもらう話し方は難しそう・・・
そんな方にも解りやすく紹介されているのが本書です。
具体的には、下記のようなYESをもらえる伝える仕組みを紹介しています。
- 相手を「3つのタイプ」に分類する
- 6つのツボで相手が動く理由を作る
- 4つの枕詞を使って伝える
コミュニケーションが苦手だ・・・という人にはぜひ本書で相手を見極めて、伝える言葉を作る練習をしてみることをオススメします。

タイプを知ると、意外と簡単に言葉を作ることができるようになるのでオススメです。