本屋大賞に3年連続ノミネートしている町田その子さん。
今回紹介するのはその中でも、
2023年作品「宙ごはん」
2021年大賞「52ヘルツのくじらたち」
どちらも読んで希望と感動を与えてくれる一冊。
2つの小説に共通するのが、「人との繋がりと悩みの解決」です。

どんな人におすすめかというと
- 読書で癒やされたい
- 町田その子代表作を読みたい
- 感動の小説が読みたい

本屋大賞は書店員さんが投票で選んでいるその年の代表小説だよ。

本屋大賞のノミネート作品の全作品はこちらの記事でも紹介をしてるよ!

町田そのこプロフィール
福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。17年、同作を含む短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で「2021年本屋大賞」を受賞。同作と『星を掬う』に続き、『宙ごはん』で3年連続の本屋大賞ノミネート。最新作は『あなたはここにいなくとも』

3年連続の本屋大賞ノミネート!どの作品も心揺さぶられる作品です。
52ヘルツのクジラたち
この本のテーマは「助けを求める声」
そもそも52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭のクジラ。
たくさんの仲間がいるはずなのに、その声が誰にも届けられない、助けを求められない。
声が届くというのは、当たり前のように思えるが、人によっては当たり前ではない。
本当に辛い時に「助けて」といえない人は必ず周りにいる。
実は、同じように悩みを抱えているけど、声を届けられない人って多いんじゃないか?
そんなきっかけを作ってくれる本です。
人との出会いを通じて、聞こえなかったはずの声が届くようになる。
人を頼ることがどれだけ大切か、人との繋がりがどれだけ大切かを感じることが出来る。
宙ごはん
本のテーマは「家族」「ごはん」
家族にも色んな形があるが主人公の宙(そら)には母親が二人いる。
産みの母親(花野)と育ててくれたママ。
そして父親代わりの佐伯(やっちゃん)。
出会いと別れを繰り返しながら宙と花野の成長を描いている。
母親が二人いるというだけで、複雑な家族関係だということが解るが・・・
物語の中で、悩みの壁が立ちはだかる。
「親子関係」「スキャンダル」「不倫」「いじめ」「大切な人の死」
宙が幼稚園のころから、高校生になるまでの間の物語でたくさんの事がテーマとして扱われているがすべてが繋がっている。
そしてどんなときも佐伯の作る「あたたかいごはん」が宙やまわりの人達を癒やしてくれる。
最後の花野からの告白に、きっと誰もが感動を覚える作品です。
この作品は、素直な気持ちで誰かを頼ることの大切さを感じられます。
そして人は、一人で生きるのではなく、必ず誰かに支えられるべきとも感じます。

きっと最後まで読んだら人に勧めたくなるような作品です。
記事のまとめ
困っている人の声に耳を傾ける。
誰かの役に立ちたい。
読んだあとにどちらの作品も、誰かを頼ることの大切さを知ることができます。
また、同時に誰かの支えにもなれることを知ることが出来ます。
どちらも「希望を届けてくれる一冊」です。
どちらがオススメということで、
おすすめの作品として選ぶ一冊は「宙ごはん」
なぜなら、家族の成長が描かれている作品が心に刺さる。
本を読んで子供の成長だけではなく、
母親が親として悩みながらも成長をしている姿に共感できる作品となっている。
40代の私からすると、「応援したくなる家族」
として心があたたまる物語だったからです。

とは言え、町田その子さんの作品としてはどちらも外せない小説です。
ぜひ、読んでみてください!
