私の子どもが極度のあがり症という面があります。
その為、スポーツでも練習は良いけど本番に弱い。
そんな悩みから本書を手に取りました。
この書籍を読んで見た結果
『あがり症が完全にはなおってはいません…』
しかし、
『緊張を調整出来るようになりました』
その甲斐があってか、スポーツの大会でも先日優勝する事が出来ました!!
もちろん、緊張をコントロールできたことが、すべてというわけではないと思います。
ただ以前よりも、落ち着いて試合が出来るようになって本人も自信に感じているようです。
目次
こんな方にオススメの書籍

- 営業や接客をしているかた
- 緊張から力を発揮できない場面があるかた
- 子どもがスポーツを習わせているかた
実は緊張しやすい人が成功する

実は、緊張は欠点でも短所ではない。
さすがに悩んでいる人からすれば、そんなことはないと思うと思いますが、実は緊張しやすい人ほど成功するようです。
本書では、2つの目標があります。
一つ目は、
二つ目は、
超有名なアスリート選手もほぼ緊張をします。
中でも、イチロー選手は
『緊張しない選手は駄目だと思う』
というような緊張のイメージを持っているくらいです。
- 緊張するのが当たり前
- 毎回緊張する
- 緊張は必要なもの
緊張が苦手な人は、緊張は敵と考えて、一流選手は緊張は味方と考えています。
罰やストレス、緊張などの不快なものが一定量あった方が、パフォーマンスは上昇する。ストレスが強すぎても、弱すぎてもパフォーマンスは低下する。これが、ヤーキーズ・ドットソンの法則です
この法則の通りに、オリンピック選手は緊張状態を味方にしてパフォーマンスを最大限に引き上げている選手が多くいます。
すべては緊張をコントロール出来るかどうかで決まります。
緊張を味方にする3つの方法

コントロールする方法を3つに分けて紹介しています。
- 副交感神経を優位にする
- セトロニンを活性化する
- ノルアドレナリンをコントロールする
それでは、順番に見ていきましょう。
副交感神経を優位にする

自律神経と呼ばれる交感神経と副交感神経
交感神経 昼に活性化する神経
交感神経が優位な状態は、心拍数、呼吸、血圧が上昇して筋肉が緊張します。
副交感神経 夜リラックスした状態の神経
副交感神経が優位な状態は、心拍数、呼吸、血圧が落ち着いて筋肉が弛緩します。
この切り替えを、上手にすることで緊張を和らげることが出来ます。
副交感神経へ切り替える方法
- 深呼吸
- ゆっくり話す
- 筋肉をほぐす
- 笑顔
- 睡眠
- 飲食物・嗜好品を上手く使う
- 自律神経の乱れを整える
この中で、実際に実践をしたのは、深呼吸と筋肉をほぐすことです。
深呼吸試してみよう!
深呼吸なんて当たり前と思うかもしれませんが、意外と出来ていない事が解りました。
5秒で鼻から息を吸う
↓
10秒かけて口から息を吐く
↓
さらに5秒かけて、肺にある空気をすべて吐ききる
↓
これを三回繰り返す(ちょうど1分)
呼吸が浅くなると、逆に交感神経が優位になるそうです。
実際に子どもで試したところ、ここまでゆっくり深呼吸は出来ていませんでした。
深呼吸が逆効果で緊張を呼んでいたことが解りました。
一度実際にやってみると意外と深呼吸出来ていないことに気付きます。
セトロニンを活性化する

セトロニンとは『癒しの物質』です。
- 落ち着き
- 平常心
- 心の安定
- 共感
こういうような事をコントロールしている脳内物質です。
中でも簡単に誰でも出来るセトロニン活性法を紹介します。
セトロニン活性法
朝日を浴びる
朝に朝日を浴びるだけで効果があります。朝が少し苦手だという方はカーテンを開けて寝ることがオススメです。
リズム運動
『1.2.1.2』とリズムを取りながら歩いたり、ジョギングするだけでも効果があります。
最低でも5分以上続ける必要があります。
朝食を取る
噛む作業がリズム運動になるから、効果が得られるようです。
15分をかけて食べればそれだけでも活性化します。
トリプトファンを摂取する
トリプトファンを多く含む食材は、穀物(米・玄米)・乳製品(ヨーグルト・チーズ)・豆製品(豆腐・納豆)・ナッツ類(アーモンド)
糖質とあわせて摂取することで、脳に効率よくトリプトファンが吸収されます。
ノルアドレナリンをコントロールする

ノルアドレナリンが分泌されると、脳が研ぎ澄まされて、集中力が高まり、判断力が高まります。つまり一瞬で正しい判断ができるようになるというのが、ノルアドレナリンの特徴です。
引用 緊張は能力を2倍にする
このノルアドレナリンが強く出すぎてしまうと、緊張で身体が動かない状態になってしまいます。
味方にも敵にもなる脳内物質ですね。
ノルアドレナリンをコントロールするには
- 徹底した準備をする
- イメージトレーニングをする
- 正しい情報を集める
- ポジティブワードを呟く
- まずは楽しむ
- 自分から手をあげる
- 前頭前野を活性化させる
- ルーティーンを作る
- 音楽を活用する
- マインドフルネス
これだけの沢山の方法が紹介されていました。
自分の気持ちにしっかり向き合って整えるという部分がほとんどの部分に共通しています。
私自身、チームでプレゼンをする場面では、なるべく発表者を自分でかって出ることがあります。
その方が逆に、緊張せず自分に自信を持つことが出来るからです。
確かに言われてみるとノルアドレナリンは緊張をコントロールするためのマインドセットですね。
まとめ
今回、本書を読んで良かったと思えるのは、
子どもの『緊張で力が出せない』という課題が解決できたことです。
緊張は誰でもするもので、逆に緊張しなければ自分の力を極限まで発揮できない。
この事を理解するだけでも、成績が伸びるようです。
知るだけで、結果が出せるという事は本当に知らなければ損ですね。
本書のねっこ

本書のねっこでは、著者の別の書籍を簡単に紹介します。
精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝えるシリーズ70万部の大ベストセラーとなった『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、16万部『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、10万部『神・時間術』(大和書房)など、30冊以上の著書がある。
引用 ダイヤモンドオンライン