オススメ『聞く』本

【本屋大賞ノミネート×直木賞】著者 小川哲『君のクイズ』と『地図と拳』どっちを読む?

※一部アフィリエイト広告を利用しています。

2022年はどちらかというとビジネス書を読むことが多い年でした。

今年(2023年)はどうかというと小説とビジネス書が8:2の割合となり、小説を読む確率が高くなっています。

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なんでだろう?

理由をかんがえたところ、

一つは新しくAudibleを使い始めた。以前はAudiobookを利用していました。

比較すると小説の聴ける作品に圧倒的に差があるのを感じています。

もう一つは年明けから直木賞の発表や本屋大賞ノミネート作品の発表があったことが大きかったと思います。

賞をもらっている作品は惹かれるものがあり、

それに関する本を読みたいと言う衝動に駆られます。

Audibleでは歴代の本屋大賞のノミネート作品、直木賞や芥川賞の受賞作品が読めるので、間違いなくお試しから使ってみる価値はあります。

※聴く読書Audibleは30日間のお試し期間があります。お試しだけの利用もできるので気になる本だけを期間中に読むこともできます。

こちらの記事で2023年の本屋大賞ノミネート作品の紹介をしています。

【2023年本屋大賞】ノミネート作品10作品発表! Audibleで聴ける作品は?この記事では本屋大賞の作品の選ばれ方と2023年の本屋大賞ノミネート10作品を紹介しています。またその中でもAudibleの聴き放題で聴ける作品を紹介しています。ぜひ、本屋大賞ノミネート作品の中から好きな作家さんを見つけて読書を楽しんでみてください。...

Audibleで聴ける受賞作品一例
  • 流浪の月
  • 犬がいた季節
  • そしてバトンは渡された
  • 同志少女よ、敵を撃て
  • 熱源
  • 下町ロケット
  • 何者
  • 推し燃ゆ
読むくま(本のたくみ)
読むくま(本のたくみ)

ほんの一例ですが、たくさんの受賞作品を聴くことができるのもAudibleならではだね!

今回は、「著者 小川 哲」の2023年 直木賞受賞作品の『地図と拳』

2023年本屋大賞ノミネート作品の『君のクイズ』についてを取り上げます。

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ちなみに、著者小川哲さんの小説はまだAudibleでは配信はしていません。

著者 小川 哲の経歴

千葉県千葉市出身 東京都在住 

2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。

『地図と拳』

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。

ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。

Amazon 引用

本書の読みどころ

第二次世界大戦前後の満州を舞台に、都市を造ろうとする人々。

地図は歴史を刻む。拳はロシアによるウクライナ侵攻のように地図の形をも変えようとしている。地図とは何か、地図を作成する目的は何か、地図に盛り込まれる情報は何か、都市計画と戦争と歴史が絡み合う中で、最後に残るのは何か。

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実際にタイムトラベルをしているように、情景が思い描くことができる。読んだ後も、まだ読んでいたいと思わせるような作品でした。

『君のクイズ』

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

Amazon 引用

本書の読みどころ

クイズプレーヤーならではの感覚を知ることができる。なぜ最終問題を読む前に相手プレーヤーは回答することが出来たのか、不正があったのではないか?!

この物語自体がクイズになっているように読める感覚でした。

クイズには『確定ポイント』と言われるクイズの正解が確定するポイントがある。

クイズの問題を読み上げられる際に、どこのポイントで正解が一つに絞られるかのポイント。この物語自体も一つの正解に向けて「確定ポイント」がどこかに仕込まれているというふうに読んでしまう。

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読者への挑戦が含まれているように感じるクイズ小説です。

記事のまとめ

今回取り上げている2つの作品はまったく違う趣向の作品です。

2つとも読んでみて解るのはどちらも物語の中に吸い込まれるような世界観に浸れることです。

「君のクイズ」は1日も掛からずによめてしまうような軽いテンポで読める小説になっている。ちなみにページ数は189ページ。

それに引き換えて「地図と拳」は600ページ以上もある。

また、ストーリー自体も歴史×空想小説ということもあって頭もフル回転に使うような小説ということで真逆のような小説。読むのにはある程度の覚悟が必要です。

どっちがおすすめと言われると難しいところがありますが、どちらを先に読むと良いかというとオススメは「君のクイズ」。

まずは「君のクイズ」の世界観に浸って観ると「著者小川哲さん」の小説の面白さが解ります。

ぜひ、直木賞作家の作品を堪能してみてください。

ABOUT ME
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【年間100冊読書家】読書が趣味の40代、3児のパパです。読書からビジネススキル、読書術、子育て術、おすすめ本の紹介をしています。 趣味:読書・筋トレ・株式投資・食べ歩き 好きな映画:マーベルシリーズ・アベンジャーズ 好きな作家:原田マハ