こんにちは管理人のseaです。

2022年は年間読書100冊を記録、2023年は7ヶ月ですでに100冊以上の読書をしています。読書ブロガーだからこそ選べる一冊を紹介します。当ブログ「読むねっこ」では、読書を楽しむを原点に、本を色んな角度から紹介していきます。ぜひ記事をご覧になってください。
当ブログでは、小説・ビジネス書・読書ブログの書き方など「読むことをとにかく楽しむ」ブログになっています。

今回「方舟」の作者夕木真央の最新作「十戒」がでました!!
結論から言うと、今回も期待を裏切らない一冊になります。
中でも表紙に書いてある「犯人を見つけてはならない」

この言葉にはミステリー好きならグイグイ引き寄せられます。

ミステリーなのに犯人を探してはいけないって・・・
謎解きなのに謎が解けない!不思議・・

今回の記事では、前作の「方舟」「十戒」と読んでみた体験をレビュー記事として書きます。どちらの作品も最後まで読んでみて、もう一度振り返って伏線回収をしたくなる作品です。
ぜひ!どんな作品かイメージを掴んでから読んでください。
この記事を読んで解ること
- 読む時のポイント
- 結果どっちが面白い
- 作者 夕木真央 作品一覧

ぜひポイントを押さえて、読んで推理をしてみてください!!
方舟と十戒の共通点は?
方舟、十戒どちらもとても読みやすいクローズドサークルのストーリーになっています。
クローズドサークルとは…
周囲と孤立した場面で犯罪が行われることから、犯人が迫りくる恐ろしさやサスペンスのようなドキドキ感を味わえます。
犯人がこの中にいる!
そんなことを前提に推理をしてもなかなか犯人にたどり着く事が出来ない。
どちらもそんなストーリーです。
方舟ってどんな作品?

まだ読んでいない方のために、前作「方舟」のおさらいから!
『方舟』は2022年における数々のミステリーランキングにランクインしている話題の小説。「週刊文春ミステリーベスト10」と「MRC大賞2022」をダブル受賞し、さらには2023年の本屋大賞にもノミネート。
発売当初は、書店でも全く購入が出来ない。そのくらい人気の作品でした。
地下建築物に閉じ込められた9人。最初の殺人が起きてそこから脱出出来ないことが解る。閉じ込められた空間『方舟』から脱出するには誰か一人生贄が必要。
犯人捜しとトリックを最後の最後まで楽しめる。どんでん返しに納得の作品です。
地下三階建ての構造で地下が浸水、一週間で全てが浸水する。タイムリミットがある。
誰かが地下に残らないと、脱出できない。誰を犠牲にする?
犯人の動機は?人数が少なくなれば自分が不利になる確率が上がるのに?なぜ殺す?殺人の動機がわからない。
読むためのポイントは?
十戒ってどんな作品?
「殺人犯を見つけてはならない」
何と言っても話題のこの作品のインパクトは表紙のこの言葉!
【十戒/夕木春央】読了
— a 📚*。 (@asn_book) August 18, 2023
殺人犯を見つけてはならない。
それがわたしたちに課された戒律だった。
いつでも助けが呼べる状態の斬新なクローズドサークル。結末の意外性よりも、テンポの良さと犯人がわからないようにする仕組みが印象的でした。
今後の夕木作品にも期待できるなと確信。 pic.twitter.com/F7SvRuisrE
なぜ?こんな事が書かれているのかは、殺人犯からの10のルールがあるからです。10のルールが今回の本のタイトルでもある「十戒」です。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
今回の話の舞台は、無人島が舞台になります。そこから決して逃げることができないストーリー、またそれに加えて犯人を見つけようとしても自分たちの死に繋がってしまう。
無人島で脱出が不可能
犯人を探せないミステリー 縛りのある謎解き
本当に3日間経過したら救われる

ミステリー好きからの挑戦状のような一冊になるので、自分の推理で殺人者を考えるのが楽しみです。
また、犯人がわかってからも動機を考えることで犯罪心理がよく分かるよ!

「方舟」VS「十戒」どちらがオススメ
#読了#十戒
— いと 読書&家庭菜園 (@itosan20140923) August 18, 2023
またもやネタバレ厳禁の作品🚫
ひとつだけ書くなら…
生きることへの執念が強い人って
いるよね。
いますよね。
いましたよね。。
「犯人を見つけてはいけない」
これは
最大のヒントなのかもしれない
方舟に続く衝撃のラスト
方舟未読の方は、まず方舟に乗船してからこちらへどうぞ pic.twitter.com/KXMVwQKHY9
2つを比べるとどちらも面白く読める作品です。
あえて一つに絞るというなら、私は「方舟」です。それはタイトルのインパクト、ストーリー展開のインパクト、限られた時間の中での謎解きを疑似体験できるからです。
時間を忘れてでも読めるような本になっています。
ただ、どちらの小説にも共通しているのは、2周目を読んでみるべきです。
答えがわかってる中でのあの行動は?など
2周目ならではの読み方ができます。
まだ方舟を読んでいない方は、この夏休みで2冊一気に読む価値のある作品となっていますので、読んでみてください!
夕木春央 作品一覧
2019年「絞首商會」でメフィスト賞を受賞 デビュー作品
大正の東京。
引用 Amazon
秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる
血液学研究の大家・村山博士が刺殺された。
不可解な点は3つ。遺体が移動させられていたこと、
鞄の内側がべっとり血に濡れていたこと、そして、
遺族が解決を依頼したのが以前村山邸に盗みに入った元泥棒だったこと――。
頭脳明晰にして見目麗しく、厭世家の元泥棒・蓮野が見つけた
四人の容疑者の共通点は、“事件解決に熱心過ぎる”ことだった――。
2021年「サーカスから来た執達吏」
密室から忽然と消失した財宝の謎。
引用 Amazon
14年前の真実が明かされる
怒涛の30ページに目が離せない。
『方舟』で注目される作家・夕木春央の本質がここにある!
2023年「時計泥棒と悪人たち」
実業家・加右衛門氏へ贋物の置時計を売ってしまった事実を知った井口。
引用 Amazon
泥棒に転職をした蓮野とともに、その置時計は加右衛門氏が所有する美術館にあるという情報を得、盗むことを計画するがーー?
記事のまとめ
私は著者の本を一番初めに読んだのは「方舟」でした。方舟を読んで以降、ミステリーのどんでん返しでここまでの騙された!!!!は感覚として初めてでした。
そのくらい衝撃的なラストでした。他のミステリー作品にはない「完全に騙された」を味わうならまずはこの作品を読むことをオススメします。
今回の、十戒ではさすがに構えていました。今回こそ騙されないぞ!と・・・
でもやっぱり裏切られました。でも作品としては裏切りません。
これから読む方に一つお願いがあります。
ぜひだまされないぞ!!という意気込みで読んでみてください。
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そして、だまされてください。