今回は、私が一番好きな作家さん原田マハさんの紹介です。
マハさんと言えばアートの作品です。今回はランキング形式で紹介をしていきます!
原田マハさんの書籍は、人気の書籍も多いですが、美術関連の書籍が多いので少し難しいのでは?と思う方も多いと思います。
- どの作品から読めば美術に興味を持てるのか?
- 作品ごとにどの美術家をテーマにしているか?
こんなことを解説しながらランキングで紹介するよ!
私は実際に原田マハさんの作品を読むようになってから、ゴッホ展やピカソ展に行きました。
初めて美術館に行って、アートの世界は無知だった私の感想は
「今まで知らないアートの世界に触れることが新鮮」
「とても心が安らぐ空間」
そんなアートの世界を知ることができるきっかけになる小説を紹介していきます。
ランキングを紹介する前に、簡単に原田マハさんのプロフィールを紹介します。
目次
原田マハ プロフィール
2003年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、2005年には共著で『ソウルジョブ』上梓。そして同年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、特典として映画化される。mahaの名でケータイ小説も執筆する。キュレーターの経歴とも相まって、美術を題材とした作品が多い。
Wikipedia引用
ペンネームはフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来する。兄は、同じく小説家の原田宗典で、兄から読書傾向の影響を受けた。
プロフィールにもある通り、
キュレーターの経歴を持つため
美術についての作品が多いことで知られています。美術というと、少し難しい印象を受ける人も多いかも知れませんが、
マハさんのすごいところは何も美術の知識がなくてもスラスラと読めるんです!
その他にも、旅を題材にしたものやヒューマンドラマや恋愛小説のような作品も多くあります。
どの作品を読んでも、読みやすくて、頭のなかにその情景が浮かび上がるような作品が多いのが特徴だよ!
だから、アートの知識がなくても物語のシーンを想像をするんだ!
最近では、原田マハさんの書籍で「原田マハアートの達人に会いにいく」で作家になる以前から会いたいと希望していた33人の達人との対談を書籍にしています。
マハさんのアートへの熱量がよく伝わります!!
美術の知識がなくても楽しめる 原田マハの作品ランキング5選
第5位 たゆたえども沈まず
誰も知らない、ゴッホの真実。
天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。
二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。
1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。
その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。
兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出す
年表に表現できないようなゴッホの苦悩が分かる作品になっています。
何度も戦禍に見舞われながらも自由を勝ち得たパリと、無名のまま亡くなったが後に世界的な画家となったゴッホが繋がる。
素晴らしい作品の裏側には、いくつものドラマがあるということを感じる作品です。
第4位 リボルバー
誰が引き金を引いたのか?
「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。
パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。
高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。
「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか? 」 「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」
私もこの小説を読む前に、ゴッホ展に実際に行きました。
理由は、マハさんの作品で美術作品を実際に見てみたいと思ったからです。
全く美術と円がない私ですが、実際にに作品を見てみると
一つの作品に込めた思いが伝わってくるのを感じました。
ゴッホ展の中で印象に残っているのは、このゴッホとゴーギャンの共同生活の時期です。
ゴッホとゴーギャンの2か月の共同生活は、お互いに刺激を受けながら充実した創作活動ができた時期だったようです。
たくさんの傑作が生みだされたのもこの時期であることを考えると、このゴッホとゴーギャンの共同生活は、絵画の歴史において大きな意味をもつ出来事だったと言うことができるのではないでしょうか。
未だに解明されることのない謎が多くありますが、想像を掻き立てられる一冊です。
第3位 ジヴェルニーの食卓
モネ、マティス、ドガ、セザンヌ。19世紀から20世紀にかけて活躍した美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか。彼らとともに生きた女性たちの視点から色鮮やかに描き出す短編集
どこまでが本当なのか考えてしまう作品です。
読んですぐにこの絵画作品ってどんな作品なんだろう?と検索をしてしまいました。
生の作品を美術館に見に行きたくなるような作品です。
実際にこの小説を読んでから、私は上野国際美術館に行ってみました。
全く美術の知識がなかった私ですが、美術は知識が全てではない事がわかりました。
まず向き合って、その作品に込められた思いを感じる楽しみがあるのだと思います。
ただ、知識があるとさらに芸術を楽しむ要素が増えるとも同時に感じました。
読んだあとは、必ず美術について語りたくなるそんな一冊です。
第2位 楽園のカンヴァス
ルソーとピカソが生涯抱えた秘密とは!? 第25回山本周五郎賞受賞。雑誌「ダ・ヴィンチ」プラチナ本 OF THE YEAR 2012受賞。王様のブランチBOOKアワード2012大賞受賞。
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。
ルソーをめぐる情熱と、その熱量に圧倒される一冊です。
美術の知識が何もなくとも、それほどまでに魅了される絵画とはどんなものなのだろうと心惹かれてしまう。
まさに夢のある話だった。
私が、原田マハさんの作品を初めて読んで原田マハの世界に引き込まれた作品です。
美術と謎解きとのマッチがとても魅力的な一冊です。
最後まで読むと、なるほどと思わされます。是非読んでもらいたい一冊です。
第1位 暗幕のゲルニカ
一枚の絵が、戦争を止める。私は信じる、絵画の力を。手に汗握るアートサスペンス! 反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの〈ゲルニカ〉。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した―― 誰が〈ゲルニカ〉を隠したのか?
反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した…。
戦渦の悲劇を描いた絵画。ピカソと恋人のドラ、友人のパルドを主軸に、彼がいかにこの絵を生み出し、絵画がMoMAへ亡命したかという過去と、9.11前後のアメリカ、ゲルニカの展示を命をかけて断行しようと奮闘する瑤子の現在を行き来した小説でした。
改めて戦争を行うことの犠牲とは何なのか、アートを通して自由を求め彼らが戦ってきたか、学ぶことが今まさに重要だと感じました。
この絵(悲劇)から人は反省をして同じことを繰り返さないようにして欲しい。
ピカソの生き方がわかる小説でもあり、戦争について考えられる小説でもあります。
今の世の中にピッタリで、一気読み必至のおすすめの一冊です。
この記事のまとめ
全く美術について知識のない人が読んでも、すべての作品がその時代を想像しやすい作品になっていて、絵画について興味を持つ切っ掛けになります。
また、ミステリーの要素も多くなぜ?どうして?と考えさせられたり、惹かれる部分が多い作品です。
個人的には、ロシア・ウクライナの戦争の最中・または台湾有事などと言われているこの時期に読んでほしいのは、『暗幕のゲルニカ』です。
是非、マハさんの世界観に触れて見てください。
きっと気に入って頂けると思います。