この政策のシナリオを描くのはだれ?
かのヒトラーを裏で操っていた人物がいた。それが『エリックヤンハヌッセン』、演説内容から、その当時のボディランゲージまで、ヒトラーのブレーンの役割を果たしていたとされている。
この話が、どこまでが真実かは定かではないが、政治家には自分以外の思想を植え付けられている側面があるのではないか、本心はどこにあるのかが疑問となる。
そもそも本心などはなく、ただの空の器に誰かの脳を組み込んでいるだけではないのか、今の日本の政治家をみると、もしかしたらこの物語に近いものがあるのではないかと思ってしまう。
マトリョーシカ人形のようにいくつもの仮面をかぶらされている。
それは母親から与えたられた仮面?
それとも政治家である父親から?
はたまた親友?恋人からなのか・・・
最後に笑う誰かのために、仮面を被らされ続けている主人公の清家一郎
笑うマトリョーシカの次に読みたい本「暗殺」
マトリョーシカでは、ある目的のためにいくつもの仮面を被り続けている。
政治家という物の本質はどこにあるのかが問われている気がした。
ちょうど同じ時期に読んだ「暗殺」柴田哲孝
実際におきた演説中の首相暗殺事件についてをフィクションとして取り上げている。
この物語自体がマトリョーシカ人形のように、いくつもの仮面を被らされているように感じる側面がある。
まず、狙撃をして暗殺をされたのに現場には銃弾が残っていなかった
1987年に起きたテロ事件、朝日新聞阪神支局襲撃の赤報隊事件との関連
そしてある宗教団体との関連
本当に狙撃手自身が起こした「暗殺事件」なのか?
なぜこの暗殺につながったのか、最後に笑うマトリョーシカは誰だったのか?
2つの物語の共通点
全く違う物語だが、読む順番が絶妙だった
暗殺→笑うマトリョーシカ
この2つの物語を読み進めると誰かに操られている、仮面を用意しているはだれなのか・・・
あの圧倒的な独裁者とされるヒトラーを操っていた人物の存在は意外だった。
きっと今の政治にも「エリック・ヤン・ハヌッセン」のような存在がたくさんいるような気がする。読み進めていくうちにそんな気にさせられる。
どちらの物語も、舞台の裏側、影にいる人物の存在は誰だったのかが共通点
政治思想とミステリー「笑うマトリョーシカ」
現代史実に基づいたフィクションミステリーの「暗殺」
「政治の闇は、事実は小説より奇なり」
もしかしたら、現実的にはこれ以上のことが置きている可能性があると思うとゾッとする。
2つの本は、良い意味でも悪い意味でも、政治に興味が湧くのかもしれない。