栗山監督と言えば、
『日本をWBC優勝に導いた名将』
そんな栗山監督も、試合前は不安になったり、試合に負けると自信を失うこともたくさんあるそうです。
栗山監督は、そんな気持ちを乗り越えるために少年時代から
『ノートをつけるという習慣』を持っています。
ノートにはその日の練習内容・試合内容などを付けている。
特徴的なのが、栗山監督はその時の気持ちや感じたことを読書から学んだ言葉で表現をしていること。
主に、経営者の書籍や歴史上の著名人の書籍など様々な角度からノートが付けられています。
この「栗山ノート」はスポーツはもちろんですが、ビジネスにも通じます。
それはなぜかというと、
栗山監督の考え方を通して著名な書籍を勉強できるからです。
今回の記事では、本書「栗山ノート」にも紹介があった栗山監督が読んできた書籍を紹介します。
栗山監督が、読書から得た言葉を学ぶには「栗山ノート」をまず読んでみてから、今回紹介する書籍を読むことをオススメします。
一つ一つ奥の深い言葉を栗山監督の言葉で勉強できるのが解りやすい!
また、最近出版されたのが「栗山ノート2」
今話題の最新刊です!
「あいさつは自分から先に!」
当たり前のように思えるが意外とできないのがあいさつです。栗山監督のいう「あいさつは自分から!」は振り返るとできていないことも多いと気づきます。
朝のあいさつは自分を軌道に乗せるチャンス、自分自身からあいさつを先にすることで、一日のペースを自分で作ることができます。
当たり前のようなことだけど・・・
意外とできていないことに気づけます。
古代中国の書物「易経」
古くから伝わる書籍には、有名な言葉がたくさんあります。現代に当てはまることも多くあり、人格を育てる言葉や、物事に挑む姿勢などを学ぶことが出来ます。
霜を踏みて堅氷至る
易経
この言葉は「物事には予兆があり、それに備えてきちんと対処をすべきだ」という教えです。
霜を踏んだ音で、そろそろ氷の張るような寒さが近づいているということを感じる。この予兆から足元が滑らないような準備を怠るべきではないという意味につながる。
あらゆることには予兆があり、見逃さないように気を配ることが大事だということです。
スポーツもビジネスも段取りが大事だということですね!
古い書籍は表現が難しいため、初級編や子どもにも解りやすいなどのシリーズから学ぶと頭に入りやすいです。
渋沢栄一著 論語と算盤
著者の渋沢栄一は、日本の近代資本主義の父として知られる人物。
六百社近くの起業に関与し、実業の側から近代日本を作ってきた一人。論語は、孔子が語った道徳観を弟子たちがまとめたもの。
多くの経営者が社訓などにしてビジネスに取り入れているため、聞き馴染みのある言葉にも出会えます。
これを知るものはこれを好むに如かず。
これを好むものはこれを楽しむものに如かず。
「論語」引用
『学ぶことに置いて、知識をしっているということは勉強を好きな人間には及ばない。
勉強を好きな人間は、勉強を楽しんでいる人間には及ばない』
知ることよりも好きなことを楽しむことが上達につながる。
人生観を作り上げてくれるような一冊。何度も読み返すことで見えてくるものがある。
栗山監督が「論語と算盤」に対する考察と活用方法を述べた一冊。
座右の書として愛読し選手にもテキストとして渡すほど私淑している渋沢栄一の教えについて、自身の野球人生でどう解釈し監督業に活かしてきたか教えてくれます。
アレキシス・カレル著「人間 この未知なるもの」
1912年にノーベル生理学・医学賞を受賞した仏の科学者の書籍。
人間とは何か、人生とは何かを様々な角度から考察しており、約100年前に書かれた本だけど、最近書いたような妙に納得させられる書籍。
難解な書籍だけに心して読みかかりたい一冊!
三島由紀夫著「葉隠入門」
著者が江戸時代の書物「葉隠」に記された武士道精神を解説したもの。
人生論、道徳書として「こうやって人は生きるべき」というあるべき姿がわかる一冊。
井原隆一著 人の用い方
著者:井原隆一が中国の故事を引きながら、マネジメントの要諦を説く内容。
身につまされる話ばかりで、数十ページ読んでみて、何でもっと早く出会わなかったんだろう、と本気で後悔する一冊です。
「優れた指導者というのは、周囲がそれに報いようとして、頑張るものだ」と理解できます。
記事のまとめ
今回は、『栗山ノート』を通して栗山監督の本棚を紹介をしていきました。
なんと言っても印象的なのは、
生き方に繋がるような書籍が多いということです。
紹介していく書籍を読むごとに監督ともなると、視野がとても広いと圧巻でした。
なかでも古典書から学びを得て、プライベートやビジネスに生かしている。
このことは、読んで得た知識として一生モノになり、非常に重要です。
栗山監督は、得た知識をすぐにノートにアウトプットしていることで、インプットとアウトプットの両方を実行しています。
ぜひ、栗山監督のおすすめ書籍でビジネス・スポーツ・プライベートで視野を広げる訓練をしてみましょう!
きっとあなたも人間力が鍛えられるはずです!